置き場所と電波強度と速度

      2016/11/04

置き場所と電波強度と速度

最適な場所を求めて

WiMAXを少しでもよい条件で使用するためには、少しでも電波状況がいい、通信に最適な場所を探すとよいでしょう。

通信速度は電波の強さとクリアさによって変わります。例えば川岸の相手と会話する例にすると、声の大きさが電波強度で、クリアさが周りの雑音に例えることができます。

声が小さければ、向こう岸の相手には聞こえません。また、どんなに声が大きくても、水の音など周りがうるさければ声は聞こえません。

つまり、WiMAXの通信速度をあげようと思ったら、より強い電波を受信することができ、かつ電磁波などの雑音が少ない場所を探せばいいのです。

窓際が電波を拾いやすい

WiMAXが使用している2.5Ghz帯という電波(周波数帯)は直進しやすいのですが、ビルや建物などの影や、室内では弱い特性があります。

このため室内の奥まった場所では電波が弱くなる傾向にあります。管理人の家でも窓のない部屋では電波が弱くなります。できるだけ窓に近い場所で、より基地局(アンテナ)に面した場所が最も電波が強くなるはずです。

管理人の場合は、窓際の最も高い位置が電波をよく拾いました。その方向のビルの屋上にアンテナらしきものが見えるので、その電波を拾っているのではないかと思います。

場所を変えながら、試してみるといいでしょう。基本的には窓際がおすすめです。

パソコンや家電製品からはなるべく離したほうがいい

WiMAXは電波のクリアさ(雑音の少なさ)によっても速度が変わってきます。

パソコンや家電製品からは電磁波が出ていて、これらが通信速度に影響する場合があります。家電製品からはなるべく離して置くといいでしょう。また、本体の向きによっても変わることがるので、いろいろと試してみるといいでしょう。

管理人の場合は、窓際の高い位置に置き場所を作ってそこに端末を置いています。
窓際の高い位置に設置

 

その他いろいろと工夫してみるのもアリですが…

ネットで検索してみると、自作のアンテナを作って、速度が上がったという人もいます。管理人もそれに影響を受けて試してみたことがあります。
こんな感じです↓

トレーの上にボウルとWiMAX端末を設置

トレーの上にボウルとWiMAX端末を設置(全部100均)

が、速度はまったく変わらず、やめてしまいました。

今から考えると、ボウルをパラボラアンテナ代わりにして電波を集めるという発想はいいと思うのですが、専用のパラボラアンテナのように焦点を計算された形状をしていないため、それほどの効果は望めないのかもしれません。

また、NEC系の端末(WX02、WX01)で採用されている4×4 MINOは様々な方向から飛んでくる電波を集めて速度を上げているため、パラボラで一方向のみの電波を集めても効果がないように思います。

一方、ファーウェイ系の端末(W03、W02)はキャリアアグリゲーションで、一方向からの電波を束ねているので、もしかしたら方向さえ合えば速度は上がるのかもしれません。ただし、以前に管理人がテストした結果から考えると、あまり効果は期待できないように思います。

むしろパラボラで電波を集めて強くするというより、邪魔な電波をカットして電波のクリアさを上げるという方が、速度が上がるのではと思います。たとえば、電磁波が来そうな方向をアルミホイルで囲うとか…。しかし、そうするとWi-Fiの電波も影響を受けそうですので、USB接続やクレードルを使った有線接続にする必要があります。

実際に試してみた管理人が思うことは、速度が必要な場合、まず、窓の近くなど置き場所を工夫してみることをおすすめします。その上でパラボラアンテナは、興味のある方、時間や資金に余裕のある方が試しにやってみるレベルでいいのではと思います。

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